老いの才覚 ― 2011/10/15 19:23
スクリーンネームを変えれたぞよ。禅院さん、ご指導ありがとう。
ごんを撃ったのは、兵十(ひょうじゅう)です。
サトルくんの、「ごんはイジらしい。」という感想、よく分かります。
そこが、ごんのあほなところで、かわいいところですね。
余談ですが、国民的童話になってしまった「ごんぎつね」についての論文は、
ほんとたくさんあるんです。ネットでも結構見れます。
特にイギリスのお話『ハーキン』(ジョン・バーニンガム作 童話館)
との比較は、興味深いです。
(井上英明氏『異文化時代の国語と国文学』サイマル出版会)
ところで、今私は『老いの才覚』(曽野綾子著 KKベストセラーズ)という本を読んでます。
新聞で書評を読んで、ブックオフで新品を半額で買いました。(^^)v
日本も高齢化社会にドップリつかっていて、
私もそろそろ自分の老後を考えていかなアカンなぁと思って読んでます。
本の帯に「年の取り方を知らない老人が急増してきた!」と書いてます。
自立した老人になり人生を楽しく生きるための7つの才覚を
曽野さんらしい文脈で、説得力のある内容です。
その7つの才覚(老いる力)とは、
①「自立」と「自律」の力
②死ぬまで働く力
③夫婦・子どもと付き合う力
④お金に困らない力
⑤孤独と付き合い、人生を面白がる力
⑥老い、病気、死と馴れ親しむ力
⑦神さまの視点を持つ力 です。
どの才覚も老いてから慌てて準備したのでは、間に合わないから
今からそそくさと始めようかと考えてます。
そのための良い教科書を見つけたと思います。
私は、19年前、母が亡くなった時に初めて遺書を書いて、
7年前、父が亡くなった時に書き直しした。
今度の正月には、また見直そうと思ってます。
日本の遺書は、びっくりするほどとても簡単に書けるし、
書き直すのも簡単。(なんでこんなに簡単やねん、と思う。)
遺書本文の他に、財産目録と遺族に対して遺書を補うために
手紙を書いとくと良いと、以前弁護士に教えてもらった。
私なら、子ども達に遺産をどのように分けたり処分して欲しいとか、
葬式をどうこうして欲しいとか、へそくりがどこにあるとか、
愛しているよとか、自分の生き様とか、etc
これって、残された人達への愛情やと思う。
その他にも、最近老いや死についての本をよく読みます。
例えば、
『死をおそれないで生きる』 (細井順著 いのちのことば社)
~がんになったホスピス医の人生論ノート~
『その時は、笑ってさよなら』 (入川保則著 ワニブックス)
~俳優・入川保則 余命半年の生き方~
そんな母を見て小学生の息子は、「ママ、死ぬのんこわないん?」と、
「こわいん決まってるやん。」と、わたし。
ごんを撃ったのは、兵十(ひょうじゅう)です。
サトルくんの、「ごんはイジらしい。」という感想、よく分かります。
そこが、ごんのあほなところで、かわいいところですね。
余談ですが、国民的童話になってしまった「ごんぎつね」についての論文は、
ほんとたくさんあるんです。ネットでも結構見れます。
特にイギリスのお話『ハーキン』(ジョン・バーニンガム作 童話館)
との比較は、興味深いです。
(井上英明氏『異文化時代の国語と国文学』サイマル出版会)
ところで、今私は『老いの才覚』(曽野綾子著 KKベストセラーズ)という本を読んでます。
新聞で書評を読んで、ブックオフで新品を半額で買いました。(^^)v
日本も高齢化社会にドップリつかっていて、
私もそろそろ自分の老後を考えていかなアカンなぁと思って読んでます。
本の帯に「年の取り方を知らない老人が急増してきた!」と書いてます。
自立した老人になり人生を楽しく生きるための7つの才覚を
曽野さんらしい文脈で、説得力のある内容です。
その7つの才覚(老いる力)とは、
①「自立」と「自律」の力
②死ぬまで働く力
③夫婦・子どもと付き合う力
④お金に困らない力
⑤孤独と付き合い、人生を面白がる力
⑥老い、病気、死と馴れ親しむ力
⑦神さまの視点を持つ力 です。
どの才覚も老いてから慌てて準備したのでは、間に合わないから
今からそそくさと始めようかと考えてます。
そのための良い教科書を見つけたと思います。
私は、19年前、母が亡くなった時に初めて遺書を書いて、
7年前、父が亡くなった時に書き直しした。
今度の正月には、また見直そうと思ってます。
日本の遺書は、びっくりするほどとても簡単に書けるし、
書き直すのも簡単。(なんでこんなに簡単やねん、と思う。)
遺書本文の他に、財産目録と遺族に対して遺書を補うために
手紙を書いとくと良いと、以前弁護士に教えてもらった。
私なら、子ども達に遺産をどのように分けたり処分して欲しいとか、
葬式をどうこうして欲しいとか、へそくりがどこにあるとか、
愛しているよとか、自分の生き様とか、etc
これって、残された人達への愛情やと思う。
その他にも、最近老いや死についての本をよく読みます。
例えば、
『死をおそれないで生きる』 (細井順著 いのちのことば社)
~がんになったホスピス医の人生論ノート~
『その時は、笑ってさよなら』 (入川保則著 ワニブックス)
~俳優・入川保則 余命半年の生き方~
そんな母を見て小学生の息子は、「ママ、死ぬのんこわないん?」と、
「こわいん決まってるやん。」と、わたし。
小説(ススキの野原) ― 2011/10/16 11:07
「ススキの野原」
津々井 茜
なんにも考えずにアパートから出て、行く先も決めずに電車に乗った。なんにも考えずに電車から降りて、適当に買った切符を精算して、なんにも考えずに歩き出した。
「ススキ……」
花の名前は知らないけれど、ススキだったら知っている。十一月の曇天に似合うススキの原。俺のアパートの最寄の駅から電車で数駅行けば、東京にもこんな場所があるのか。知らなかった。
侘しすぎる光景が俺の気持ちにもよく似合う。こんな光景を見ていると、フォレストシンガーズの仲間たちだったら詩を書くのだろうか。俺には詩は書けなくて、曲だったら浮かぶものの、駄作でしかなくて、イマジネーションと感性が貧困すぎるせいだと思っていた。
貧困な感性のせいもあるのだろうが、恋ができない体質のせいもあったのか。片想いの経験は何度かあるのだから、恋ができないのではなくて、単にもてないだけだとも言える。本橋さんには言われた。
「好きになった女の子には告白しろよ。うじうじもじもじしてるなんて男じゃないぜ。おまえはもてないもてないって言って、顔のせいだの口下手のせいだのって思ってるらしいけど、そのうじゃけた心のせいだよ。好きになったら当たって砕けろ。それが男だ」
そんなふうに言われてうつむいていたら、ヒデが怒って本橋さんと喧嘩になりそうになったこともある。そればかりではなくて、本橋さんもヒデも短気だから、幾度かは口喧嘩が暴力沙汰に発展しそうになった。
俺のいないところで本橋さんとヒデの喧嘩が起きませんように、などと考えているのは、俺の気持ちの侘しさを表に出さないため。今回の失恋は、俺の性格のせいではないけれど……ただ、哀しくて。
生まれてから二十一年、大学四年生の俺は片想いだったら何度もした。このたびは初に美人とつきあって、彼女とキスして抱き合って、彼女を想って詩を書いた。
みんなに笑われそうだけど、見てもらって意見を言ってもらおうと、書いた詩を携えて公園に行き、彼女の裏切りを知った。あれは裏切りと言うのか、俺のただの早合点だったのか。
今となったらなんだっていい。あの詩も破って捨てた。ススキの野原の詩は書けない。俺には二度と詩は書けないかもしれないけど、どうせ才能はないんだからいいんだ。
曲も書けなくてもいい。フォレストシンガーズには四人のソングライターがいるんだから、本橋さん、乾さん、ヒデ、幸生、みんなでいい曲を書いて下さいね。俺はベースマンとして貢献しますから、早くみんなでプロになりましょうよ。
気持ちをよそにそらそうとしても、失恋の事実が蘇ってきて俺を苛む。ススキの間を渡る木枯らしが、シゲの阿呆、阿呆、びゅーー、と嘲笑っているように聞こえてしまう。ススキを一本折って、それを手にして俺は歩き出した。
ここからだったら本橋さんのアパートまでは、何時間かかるのだろうか。なんにも考えずに歩いていこう。今夜も練習がある。フォレストシンガーズが誕生したのは今年のはじめで、あのときから本橋さんのアパート近くの公園で、五人で歌の練習をしてきた。
リーダーの本橋真次郎、乾隆也、小笠原英彦、三沢幸生。そして俺、本庄繁之、五人のフォレストシンガーズは、これからだって走り続ける。プロになれるまで、プロになってからも、走るのをやめたら倒れてしまうのだから、失恋なんかに浸ってる場合じゃない。
なんにも考えずにいようとしても、心にはつまらない思いが渦巻く。あんな女は大嫌いだと思おうとしても、だけど、早苗さんは優しかった、と思ってしまう。早苗さんは綺麗で、早苗さんはあたたかくて、そしてそして、彼女は本当は本橋さんが好きだった。
つまらないことばかり考えていても、足は動く。今日は走るのではなく歩いて、歩き続けて公園にたどりついたら、ブランコにすわった。
「疲れてはいないよな。おまえ、体力だけは自慢できるんだもんな」
ブランコを漕ぎながらひとりごとを言う。ブランコが止まると顔がうつむいていく。うつむいて地面を見つめていたら、乾さんの声が聞こえた。
「なにを暗くなってるのか知らないけど、しっかりてめえの気持ちを受け止めて、しっかり自己分析して、立ち直って走り出せ。シゲ、ランニングに行こう」
「乾さん、ひとりでどうぞ」
「……先輩風吹かせてえらそうに……そうか、走ってくるよ」
「俺は先輩風だなんて……乾さんはほんとに先輩なのに……」
「こんなときには本橋みたいに、馬鹿野郎、ぼかっ、ってのがいいのかな。シゲ、ぶん殴ってやろうか」
「えと……やりたいんでしたら……」
「馬鹿野郎、しっかりしろっ!」
はいっ!! と反射的に答えて立ち上がって、乾さんとふたりで走った。
「実はね……今日は数時間、歩いたんですよ。だからもうこれ以上走るのは勘弁してほしいかなって」
「そうだったのか。ウォーキングをやってたのか」
「でも、走るほうが爽快ですよ。乾さん、スピードアップしましょう」
「ゆっくりでいいだろ」
「駄目です。若い男はある程度の速度を出して走らなくちゃ」
「はい、シゲコーチ」
なにを暗くなってるのか知らないけど、と言ったのは嘘で、乾さんはすべてを知っている。
早苗さんに裏切られたあの日も、俺に本橋さんと早苗さんの会話を聞かせまいとしたヒデや幸生とちがって、乾さんはこう言った。
「シゲ、現実を直視しろ」
そのきびしさが俺をしゃんとさせてくれる。今日もそうだ。本橋さんはジョークまじりで幸生をぼかっとやったり、ヒデや俺をこづいたりもして、あれはあれで本橋さんらしくていいのだが、乾さんの後輩の扱い方はいっぷう変わっていて、これもこれで先輩らしくていいのだ。
なぐさめてもらったりしたら、俺の気持ちはなおさら弱くなる。乾さん流のきびしさで、過酷なほどに厳格に扱われるほうがいい。そのくせ、シゲコーチだなんて言って、俺を照れさせたり笑わせたりもしてくれる。
「おーい、シゲ!!」
「シゲさーん、そこから乾さんと競争して」
「お、それもいいな。俺はシゲが勝つほうに千円賭けるよ」
「俺もシゲ」
「俺もシゲさんに賭けます」
むこうのほうに本橋さんとヒデと幸生がいて、大きな声で言っている。乾さんは仏頂面になって言った。
「それだと賭けが成立しないだろ。俺は俺に賭ける。シゲ、勝負だ」
「俺も俺に賭けますよ」
一旦立ち止まると、幸生が叫んだ。
「よーい、ドンッ!!」
幸生の口ピストルの合図で、乾隆也VS本庄繁之の、暫定百メートル徒競走だ。俺が勝つと乾さんが負けをひとりでかぶるのか? とは思ったが、わざと負けるわけにはいかない。
この公園にもススキはある。十一月なのだから木枯らしも吹いている。けれど、こうして五人で騒いでいると、ススキが愛嬌のある植物に見える。木枯らしが快く感じられる。ムキになっている乾さんを横目で見て、俺もムキになっていた。
「やっぱシゲさんの勝ちっ!!」
「おーし、シゲ、よくやった」
「乾さんにだったらシゲが勝つよな、当然だよな」
三人の仲間たちの歓声に迎えられて、俺は乾さんよりも数メートル早くゴールした。乾さんは悔しそうな顔をしてから、ウィンクして親指を立ててみせた。
END
津々井 茜
なんにも考えずにアパートから出て、行く先も決めずに電車に乗った。なんにも考えずに電車から降りて、適当に買った切符を精算して、なんにも考えずに歩き出した。
「ススキ……」
花の名前は知らないけれど、ススキだったら知っている。十一月の曇天に似合うススキの原。俺のアパートの最寄の駅から電車で数駅行けば、東京にもこんな場所があるのか。知らなかった。
侘しすぎる光景が俺の気持ちにもよく似合う。こんな光景を見ていると、フォレストシンガーズの仲間たちだったら詩を書くのだろうか。俺には詩は書けなくて、曲だったら浮かぶものの、駄作でしかなくて、イマジネーションと感性が貧困すぎるせいだと思っていた。
貧困な感性のせいもあるのだろうが、恋ができない体質のせいもあったのか。片想いの経験は何度かあるのだから、恋ができないのではなくて、単にもてないだけだとも言える。本橋さんには言われた。
「好きになった女の子には告白しろよ。うじうじもじもじしてるなんて男じゃないぜ。おまえはもてないもてないって言って、顔のせいだの口下手のせいだのって思ってるらしいけど、そのうじゃけた心のせいだよ。好きになったら当たって砕けろ。それが男だ」
そんなふうに言われてうつむいていたら、ヒデが怒って本橋さんと喧嘩になりそうになったこともある。そればかりではなくて、本橋さんもヒデも短気だから、幾度かは口喧嘩が暴力沙汰に発展しそうになった。
俺のいないところで本橋さんとヒデの喧嘩が起きませんように、などと考えているのは、俺の気持ちの侘しさを表に出さないため。今回の失恋は、俺の性格のせいではないけれど……ただ、哀しくて。
生まれてから二十一年、大学四年生の俺は片想いだったら何度もした。このたびは初に美人とつきあって、彼女とキスして抱き合って、彼女を想って詩を書いた。
みんなに笑われそうだけど、見てもらって意見を言ってもらおうと、書いた詩を携えて公園に行き、彼女の裏切りを知った。あれは裏切りと言うのか、俺のただの早合点だったのか。
今となったらなんだっていい。あの詩も破って捨てた。ススキの野原の詩は書けない。俺には二度と詩は書けないかもしれないけど、どうせ才能はないんだからいいんだ。
曲も書けなくてもいい。フォレストシンガーズには四人のソングライターがいるんだから、本橋さん、乾さん、ヒデ、幸生、みんなでいい曲を書いて下さいね。俺はベースマンとして貢献しますから、早くみんなでプロになりましょうよ。
気持ちをよそにそらそうとしても、失恋の事実が蘇ってきて俺を苛む。ススキの間を渡る木枯らしが、シゲの阿呆、阿呆、びゅーー、と嘲笑っているように聞こえてしまう。ススキを一本折って、それを手にして俺は歩き出した。
ここからだったら本橋さんのアパートまでは、何時間かかるのだろうか。なんにも考えずに歩いていこう。今夜も練習がある。フォレストシンガーズが誕生したのは今年のはじめで、あのときから本橋さんのアパート近くの公園で、五人で歌の練習をしてきた。
リーダーの本橋真次郎、乾隆也、小笠原英彦、三沢幸生。そして俺、本庄繁之、五人のフォレストシンガーズは、これからだって走り続ける。プロになれるまで、プロになってからも、走るのをやめたら倒れてしまうのだから、失恋なんかに浸ってる場合じゃない。
なんにも考えずにいようとしても、心にはつまらない思いが渦巻く。あんな女は大嫌いだと思おうとしても、だけど、早苗さんは優しかった、と思ってしまう。早苗さんは綺麗で、早苗さんはあたたかくて、そしてそして、彼女は本当は本橋さんが好きだった。
つまらないことばかり考えていても、足は動く。今日は走るのではなく歩いて、歩き続けて公園にたどりついたら、ブランコにすわった。
「疲れてはいないよな。おまえ、体力だけは自慢できるんだもんな」
ブランコを漕ぎながらひとりごとを言う。ブランコが止まると顔がうつむいていく。うつむいて地面を見つめていたら、乾さんの声が聞こえた。
「なにを暗くなってるのか知らないけど、しっかりてめえの気持ちを受け止めて、しっかり自己分析して、立ち直って走り出せ。シゲ、ランニングに行こう」
「乾さん、ひとりでどうぞ」
「……先輩風吹かせてえらそうに……そうか、走ってくるよ」
「俺は先輩風だなんて……乾さんはほんとに先輩なのに……」
「こんなときには本橋みたいに、馬鹿野郎、ぼかっ、ってのがいいのかな。シゲ、ぶん殴ってやろうか」
「えと……やりたいんでしたら……」
「馬鹿野郎、しっかりしろっ!」
はいっ!! と反射的に答えて立ち上がって、乾さんとふたりで走った。
「実はね……今日は数時間、歩いたんですよ。だからもうこれ以上走るのは勘弁してほしいかなって」
「そうだったのか。ウォーキングをやってたのか」
「でも、走るほうが爽快ですよ。乾さん、スピードアップしましょう」
「ゆっくりでいいだろ」
「駄目です。若い男はある程度の速度を出して走らなくちゃ」
「はい、シゲコーチ」
なにを暗くなってるのか知らないけど、と言ったのは嘘で、乾さんはすべてを知っている。
早苗さんに裏切られたあの日も、俺に本橋さんと早苗さんの会話を聞かせまいとしたヒデや幸生とちがって、乾さんはこう言った。
「シゲ、現実を直視しろ」
そのきびしさが俺をしゃんとさせてくれる。今日もそうだ。本橋さんはジョークまじりで幸生をぼかっとやったり、ヒデや俺をこづいたりもして、あれはあれで本橋さんらしくていいのだが、乾さんの後輩の扱い方はいっぷう変わっていて、これもこれで先輩らしくていいのだ。
なぐさめてもらったりしたら、俺の気持ちはなおさら弱くなる。乾さん流のきびしさで、過酷なほどに厳格に扱われるほうがいい。そのくせ、シゲコーチだなんて言って、俺を照れさせたり笑わせたりもしてくれる。
「おーい、シゲ!!」
「シゲさーん、そこから乾さんと競争して」
「お、それもいいな。俺はシゲが勝つほうに千円賭けるよ」
「俺もシゲ」
「俺もシゲさんに賭けます」
むこうのほうに本橋さんとヒデと幸生がいて、大きな声で言っている。乾さんは仏頂面になって言った。
「それだと賭けが成立しないだろ。俺は俺に賭ける。シゲ、勝負だ」
「俺も俺に賭けますよ」
一旦立ち止まると、幸生が叫んだ。
「よーい、ドンッ!!」
幸生の口ピストルの合図で、乾隆也VS本庄繁之の、暫定百メートル徒競走だ。俺が勝つと乾さんが負けをひとりでかぶるのか? とは思ったが、わざと負けるわけにはいかない。
この公園にもススキはある。十一月なのだから木枯らしも吹いている。けれど、こうして五人で騒いでいると、ススキが愛嬌のある植物に見える。木枯らしが快く感じられる。ムキになっている乾さんを横目で見て、俺もムキになっていた。
「やっぱシゲさんの勝ちっ!!」
「おーし、シゲ、よくやった」
「乾さんにだったらシゲが勝つよな、当然だよな」
三人の仲間たちの歓声に迎えられて、俺は乾さんよりも数メートル早くゴールした。乾さんは悔しそうな顔をしてから、ウィンクして親指を立ててみせた。
END
雑日記 ≪ネタ≫ ― 2011/10/16 16:33
これから寒くなるというのにサンダルを買った
わたしは基本素足でいるのが好きなので、よほど寒くならない限りサンダルや雪駄を愛用している
で、売ってないのよね もう…
イズミヤガーデンでやっと見つけた処分品
2100円が750円
安いってんですぐ買って帰った
わたしは基本素足でいるのが好きなので、よほど寒くならない限りサンダルや雪駄を愛用している
で、売ってないのよね もう…
イズミヤガーデンでやっと見つけた処分品
2100円が750円
安いってんですぐ買って帰った
いざ履こうと値札、商品札をハサミではずしながら、気が付いた…
なんだこれは…なんか書いてある…
へ?
キティ?
うわっ
買うときはぜんぜん気付かなかったこの柄…
ほんまに良く見ないとわからんわぁ
おまけにはずした商品札を見ると
for MENってあんた…
家族に大爆笑された
坊主頭でサングラスをしたイカツイおっさんがキティちゃんを履いて歩く
でもケッコウ気に入っている…
画像いれてみます(^-^) ― 2011/10/18 22:11
禅院氏に教えていただいたので画像入れてみます。
うまく出来るかな?
うまく出来るかな?
これは東心斎橋にある「なにわふれんちビギン」の”タコサラダ”だよ(^-^)
ここはね、とってもおいしい超オススメのお店です。
こちらも東心斎橋にある「リストーロ」というお店のオードブル盛り合わせ♡
お酒にピッタリなの(^-^)
これは心斎橋・・・長堀通りだったかしらん?
「ロッヂ」という45歳以上をターゲットにした洋食屋さんです。
45歳以上というところに反応して行ってみたけど、落ち着きすぎてて・・・
気持ちだけが若い私にはちょっと合わなかったかも・・・(^_^;)
でもお料理はとってもおいしいよ。
これは私が大好きなジントニック。
夏の暑い時期は家でも作って飲むけど、やっぱりBARで飲むのがおいしい(^-^)
ほんとに久しぶりの山下たつっぁんのCD♪
胸に沁みます・・・
画像、たくさん入れることが出来ました(^-^)
胸に沁みます・・・
画像、たくさん入れることが出来ました(^-^)
さっちゃんへのコメントみて私も写真UP^^ ― 2011/10/19 01:21
広い広いこの世界で
眩しい光の中で
見つけたのは
あなたでした
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