ごん、おまいだったのか、いつも、くりをくれたのは。2011/10/15 01:35

今、小学校の先生をしていて、4年生をもってます。
来週、研究授業ってのんで、授業を公開します。
つまり、全校の先生達に授業を見せて、あーだこーだと言われるのん。
そう、胃潰瘍の原因になるものです。

で、私は、国語の『ごんぎつね』をすることになった。
新美南吉が書いたこの物語は、随分前から全社の教科書に
載ってるんで、日本の子どもは4年生で絶対習うんです。
私が小学生で、この物語を習った時、ごんに同化するよりも、
作者に「なんで、ごんを殺したんや!」と腹を立てたもんです。

で、子どもの頃のショックがいまだに癒されていない私は、
指導書のように、ごんの気持ちを読み取らせて
ごんは兵十に撃たれても、気持ちが通じて満足してうなずきました。
チャンチャンと、教えては終われない。
ごんは自分の気持ちを分かってもらうために償いを続けて、
最後に兵十に殺されて、本当に幸せだったんやろか。
自分が理解さえしてもらえれば、死んでも本望だという考えを
子ども達がもっていいんやろか。
この価値観って、とても日本的だと思う。
私は、ごんにもっと自分の人生を愉しんでもらいたかった。
自分のやったいたずらを反省して償いをするのもええけど、
殺されるかもしれない危険を何度も冒すこともないやろ。
子ども達に、人生を切り拓く広くたくましい価値観を伝えたい。
それを4年生の子ども達に、どう教えるねん。

で、そんなことを考えてるから、何度も指導案を書き直している。
素直に指導書通りにしとけばいいものを・・・。
あぁ~っ。近頃毎晩ごんにうなされている。


みんなは、どう思う?
ごんは、賢いきつね? それともアホなやつ?
ごんは、幸せ? それとも哀れなやつ?

by りょう

*初めて記事を書くから、やりかた分からへん。
↓さっちゃんの名前になってしまう。ごめん。
 誰か直して。 m(--)m

コメント

_ 禅院 悟 ― 2011/10/15 08:53

りょう、初のブログUPありがとうm(⌒0 ⌒)m
寂しかったブログもさっちゃん、りょうの書き込みで賑やかになりました。
うれしいよぅ

なまえの換え方は、記事を書く前にあさぶろ管理画面→ユーザー設定→ユーザー情報からスクリーンネーム設定でスクリーンネームを換えてね。
記事を書いた後からではスクリーンネームは変えられないので注意

「ごんぎつね」ですか
わたしも小学生のときに習いましたよ。
あんまりはっきりとは憶えてないけど、かわいそうやなってのが感想やった。
ごんもかわいそうやけど、殺したほうの兵十(なんて読むん?へいぞう?)の気持ちを考えると居た堪れないですわ。
後悔と自責の念に苛まれるのはつらいです。
指導書はそっちのほうはどう書いてるのかなぁ…

_ サトルくん ― 2011/10/15 13:55

所詮は畜生ですから、できることなんて知れてるんです
でも、それを何回も繰り返して
わかってもらおうとするところがイジらしいやないですか(T T)(T T)
泣けるわぁ…

_ あかね ― 2011/10/15 17:16

たぶん習ったのでしょうけど、小学校のときだったらねぇ……百年前かな。
覚えてません。すみません。
ネットのどこかでダイジェストでも読めるでしょうか。

上のふたつのコメントは同一人物?
母のご心配、ありがとう。
軽い手術とはいえ、月曜日の手術さえ無事にすんだらね。

_ りょう ― 2011/10/15 21:57

あかねさん
お母さんの回復を祈っています。
どんなに軽い手術でも、避けられるものならやりたくないのが人情。
かあちゃんは、いつまでも元気でいてくれるのが一番です。
早くよくなりますように。

_ あかね ― 2011/10/19 11:23

りょうさん

「ごんぎつね」図書館で借りて読みました。
童話って残酷なものが多いのですよね。
私も著者の意図がはかりかねる結末。

ごんが罠にかかり、
兵十がそれを見つけて、クリを持ってるのを見て、
「クリをくれたのはおまえだったのか。これからは悪さするんじゃないぞ」
とでも諭して逃がしてやる。
それからはごんも心を入れ替えて、いい子になりましたとさ、
ではいけなかったのでしょうかね。

新美南吉さんの他の作品は教訓的というのか、宗教的だったりもするようですが、ごんだけはどうして死んでしまったのだろう?
たしかに日本的な感覚ですよね。

私としても兵十の後悔ややるせなさが胸に迫ります。
ごんは、大人の感慨として、これはこれでよかったかな、と。
でも、小学生になんと話せばいいのかと、お悩みになる気持ちもわかります。

哀れではあったけど、幸せでもなくもなかったごん、かな?
時代背景なども反映しているのでしょうか。

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